【EURO2008遠征記Part.7】今ここに、オレが理想と描くゴール裏像を垣間見た…。鳥肌が立つ!

2008.06.20(FRI) 20:40(選手入場~キックオフ!)



試合前のセレモニーが一通り終わり、対戦両国の国旗を先頭にして
両チームの選手がピッチに姿を現した。


スタンド全方向から一斉に大歓声っ!


そしてスタジアムに鳴り響く入場曲が更にスタンドを盛り上げる。


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この選手入場曲、いつものFIFAアンセムではない。


今大会で採用されたのは、「Seven Nation Army」という曲。

コレ→http://jp.youtube.com/watch?v=QknZc74UuOA


実はこの曲、2年前にW杯ドイツ大会のメモリアル・アルバムを作った時に
自ら選曲しベスト20曲の中に組み入れた1曲だった。
後に「アクセス20万hit記念」として、ここでプレゼント企画したっけ…(^_^;)

この曲、W杯ドイツ大会では入場曲はおろか、
スタジアム内外で流れるBGM曲としても採用されていなかったのだけど、
優勝したイタリアの選手とサポが表彰式で口ずさんでいたので、
その「イタリア優勝記念」の1曲として採用したのだった。

それが、2年後のEUROで選手入場時の行進曲として採用されるとは、
この時は夢にも思ってなかったな…(苦笑)

オレに先見の明があったのかい?w



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さて、それぞれの国家の大合唱が終わり、


いよいよキックオフッ!



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オレの周りは当然総立ちっ!

見渡すと、ゴール裏全体が総立ちっ!!


開始を告げるホイッスルが鳴る前から完全に臨戦体勢が整い、

バリバリッの戦闘モードに突入している。


当然、オレもそのつもりだ。^^



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隣のクロアチアサポと(ヨロシクの意味で)握手を交わし、
「Fan Zone」で知り合ったチケットを持たない
たくさんのクロアチア・サポの分までもと、

少し気負いつつ、緊張感を纏ってこの試合に挑む!


気持ち的には、なんだか…


いつものJリーグの時とあまり変わらんな…(^_^;)



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さぁゲームが始まった。


序盤からクロアチアが敵陣に攻め込む。ガンガンいくっ!

防戦一方のトルコ。


しかし、ゴールは割らせない。


時折、鋭いカウンターを見舞うも、そこはクロアチアも必死の形相で自陣で耐える。


激しい攻防の連続に息も絶え絶えに、そして何度も生唾を飲み込む。


喉元が異様に焼きつく。。。



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両チーム共に決め手を欠くと言えばそれまでだが、

でも、これが、
後がないガチンコ・トーナメントを勝ち上がるための戦い方なのだろう。


華麗さがなくとも、それ以上の"必死さ"が遠く離れた二階席にも
ピッチ上からビンビンに伝わってくるのだから
スタンドのサポーターもそれに当然呼応するのだ。

だからサポーターも必死。死に物狂い。

とにかく、めちゃくちゃ熱いっ!


たかが、フットボール…



でも、されどフットボール…。



そして、これがフットボール



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あまりのヒートアップに試合途中から

ピッチとスタンドの間の警備員が増員された。
1列に隊列を組み、隙間もないくらいにスタンド席に向けて人垣を作る。
今にもピッチ上になだれ込んでくるほどの勢いで
激しく揺さぶるクロアチアのサポーターたち。

それに対する厳戒処置だったのだろう。


それもバクスタ・コーナーの応援の中心部だけじゃなく、


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メイン側コーナ付近まで、端から端までビッシリと…( ̄Д ̄;;


明らかにトルコ側の警備人数より倍以上に多い。

サポ数で言えば、クロアチアの方が倍以上に多いのだから当然か?w



試合の方は、クロアチアが優勢に押し進めるも、
トルコの固い守りを最後まで崩すことは出来ず、一進一退の攻防が続く。

そして90分間スコアレスドローの末、、、延長戦突入となる。


(オレの)初戦が延長戦…。

しかも(精神的に)かなりハードな?試合。


おまけに夜になってもスタジアム内の気温は熱気で下がる気配を見せない。


感覚的にもかなり暑い。。。


ゴール裏席には売店が少なく、
長蛇の列でドリンクも買いに行くことが出来ず…orz



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一方、こちらの方は延長戦を前にして、
緊張の糸を切らさないクロアチアのサポたち。


インターバルの間もみんな終始無言で、ピッチ方向を凝視したままだ。



しかし、延長戦開始のホイッスルが鳴り響くと同時に、


途端にこの通り、





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再び一斉に燃え上がる!!



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彼らの応援は本当に素晴らしかった。


これぞサポート!と呼べるものだった。



今まで、いろんな国のゴール裏で彼らサポーターの応援を
自ら中に入ってこの目に留めてきたが、

今回のクロアチア・サポーターの応援が
過去のどの国のサポよりも一番熱気があり、
一人一人の気迫が伝わり、そして周囲の気持ちを熱くさせた。



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はっきり言って、
今のオランダはサポの人数では一番多いかもしれないけど、
実は応援自体は大したことはない。
だって、彼らは試合中ほとんど座って試合を見てるんだもん。

98年フランス大会の時はスタジアム内でもあんなに熱かったのに、
今のオランダサポにあの時の熱気はない。(時たま立ち上がって盛り上がるが)
スタジアムの外ではあんなに元気なのに…ね。

スペインやポルトガルなんかは、
応援自体もどこかお祭り的な?雰囲気がどうしても残る。
女性サポなんかはラテン系のノリで楽しそうに踊ったり…
(それはそれでいいのだが)
あと、ブラジルなんかもそうだね…。

今回参加していないイングランド、
この国も一たび声を出し始めたら物凄いパワーを感じるし、
一人一人の声圧はおそらくNO.1だろう。
しかし、元々サポーターにまとまりというものがないので、
そのパワーが長続きしないし、どうしても単発で野次的な応援が目立つ。
1人1人のパワーはホントに物凄いけどね…。
唯一、ナショナル・ソングを唄うときだけはオペラ以上の迫力があるのだけど…。

逆にアルゼンチンなんかは90分間延々と歌い続けるが、
でもあそこにはメリハリというものがない。
とにかく試合中は状況関係なしにひたすら歌い続ける。
だから途中でだらけることがけっこうある。


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ところが、今回のクロアチアはそれらとまったく違った。


とにかく、延々と休みなく声を出し続ける。

出し続けるのだが、時にはチャント、時にはコール、
また時には選手名を張り上げ、
ともかく90分間のほとんどで何かしらの己の全力パワーを弾き出している。

総立ちで拳を天に突き上げ、打ち下ろし、マフラーを振り回し、
身体全体でパワーを弾き出す。

街中で見かけた可憐な?女子サポも髪を振り乱して拳を突き上げ、
大声でがなり飛ばす。


でもその姿が実に美しいのだ。


気持ちが一心に伝わってくるから…。



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クロアチアのサポーターたちにはコールリーダーがいない。

いや、正確にはバクスタ寄りの1階最前列がサポの中心グループだった(ようだ)。

しかし、コールリーダー的な掛け声はなく、
また太鼓等の打楽器も一切使用していない。(トラメガや拡声器も当然ない)


地声のみ。

この中心付近から状況に応じて自然と声(唄)が発せられると、
その声が一斉にゴール裏全体に広がって、
それが瞬く間に大きなうねりとなる。

太鼓がなくとも、けして声音やリズムがずれたりしない。
それ以上の声量がスタンド全域に響き渡り、
声そのものが全体に繋がるからだ。

言ってみれば、ゴール裏全体が総クルヴァ状態みたいなもん?

けしてスタンドが一塊になっているわけではない。
一般の観客や他サポもけっこうな割合で入り混じっている。
しかし、そう感じてしまうのは、たとえ席がバラバラであっても、
それを繋ぎ合わせて一つのパワーに変えてしまう
一人一人の"声の圧力"というものがあるからだ。


これには鳥肌が立った。



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合図を送るリーダーもいなければ、
打楽器や拍手のようなリズムを取る余計なものもない。
強制的なものもなければ、一糸乱れぬ統一性を求めているわけでもない。

そして、彼らはほとんど飛ばない、跳ねない。
手拍子も時折チャントに合わす程度。
拳を突き上げ、ただひたすらピッチに向けて声で後押しをする。


ひたすら地声オンリー。


それがゴール裏の端から端まで、
一瞬にして広がり物凄い巨大なパワーになるのだから…


凄いっっっ!



ここに、オレが理想とするゴール裏像を垣間見た気がして、


しばらく全身の震えが止まらなかった。


(無理だと思ってたけど) やろうと思えば出来るんじゃんっ!



ただし、やっぱり1人1人の声量が違う。
いや、声質と言った方が正しいかもしれないが、
これだけは元々の人種の差がはっきりと出てしまうものだと、
痛切に感じてしまった…。orz



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さてさて、そんなゴール裏に入り混じり、

後半も彼らと共に声を張り上げるも両者互いに譲らず、
激しい攻防の連続がなおも続く。


ご覧の通り、後半に入って終盤に差し掛かると、
スタンドの到る所で発炎筒が着火され、赤い炎が炸裂すると、
サポ魂の方もそれに呼応するかのように更に大きく燃え上がる!

ゲリラ的に各所で燃え広がる炎の赤柱と立ち込める煙幕、
そして火薬の匂いでくすぐられ、五感の刺激がより一層増した。


ヤバイな。これ・・・


この結末はいったいどーなっちまうんだろう??


もはや理性はぶっ飛び、想像すら出来ない死闘へと

感情が上りつめていく。。。




延長戦も後半に入り、試合が始まって間もなく120分が経過しようとしていた。

120分間、必死で気持ちを切らさず、声を枯らし続けたクロアチアのサポーターたち。
彼らは誰一人として諦めていなかった。
最後の最後まで声量が落ちることはなかった。

そのひたむきな想いと祈りが通じたのか?


119分、

PK戦への突入直前!




き、きたーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




遂にゴールを割ったっ!


クロアチア ゴーール!!


クロアチアが均衡を破って重い重い1点をトルコから遂に奪ったっ!!




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狂気乱舞のクロアチア・サポーター!


当然、オレも巻き込まれ、←いや、巻き込まれにいったw


とても写真を撮ってるどころじゃない騒ぎ?!( ̄Д ̄;;



今だから言う。


正直に言う。



このゴールの瞬間、、、"勝った!"と思った。


いや、オレだけじゃないだろう。

きっと、大多数のクロアチアサポがそう思ったに違いない。


だから、ゴール後のインプレーの状態になっても、
この喧騒はしばらくは収まらなかった。


時計を見ると、既に120分を過ぎていた。


ロスタイムは2分表示。


この状況なら…


もう間違いない?!


そう思い込んでも誰も責めることは出来ない。


この後にまだサッカー神の悪戯が降臨し、
瞬時に奈落の底へと突き落とされるとは、、、


きっと誰もが予測しえなかったことだろう。




だが・・・



最後の最後まで、気持ちを切らしていなかったのは、

トルコも同じだった。。。



終了間際のラストプレー、歓喜の瞬間のまさに一歩手前、


一瞬の出来事。




トルコ、起死回生の同点ゴール!



無常・・・。


これぞまさしく、、、天国から奈落の底へ…残酷な結末だった。。。




静まりかえるクロアチアのゴール裏。


なにか、悪い夢でも見ているかのように?目が泳いでいる。


一瞬、目前で何が起こったのか?すぐには理解が出来なかった。

ただ、目の前で赤いユニの選手が小躍りし、
青の自分達の選手がピッチの芝生に倒れこんでいる情景が映しだされる。


そして、ボールの行方は・・・



そんなクロアチアサポーターを嘲笑うかのように、
目の前のゴールネットが激しく揺れ動き、

静かにゴールマウスの中に吸い込まれていたのだった・・・。




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PK戦突入。


しかし、クロアチアの選手には、もはや闘う気力は残っていなかった。

一度途切れてしまった緊張の糸はすぐには繋ぎ直せない。


サポーターも同じ。


ただ、祈るだけで、、、この後声を振り絞ることはなかった。。。



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クロアチア 1(1PK3)1 トルコ  



トルコの執念の前に砕け散った。


120分もの間、あれだけ声を振り絞って魂をぶつけ続けたのに、

最後の数秒、ほんの一瞬にしてそれら全てが無に変わったのだ。



フットボールは世にも残酷で恐ろしい。

これほど恐ろしいスポーツはない。


頭では解かってはいるつもりでも、
現場に居合わせて無我夢中になるとそれが飛んでしまう。
飛んでしまうからこそ…起こりうるのだ。


でも、こればかりは誰も責められない。

選手にも、サポーターにも…。


これがフットボールというものなのだから…。




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大きな拍手で迎えるクロアチア・サポーター。


下を向き続ける者はいなかった。


みんな、解かっている。


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そして選手も解かっている。


だから、選手もサポーターに感謝の拍手を送り続けた。


サポーターの120分間の声の後押しは選手に確実に届いていたのだから・・・。


感謝と労いの暖かい拍手だった。



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そんな選手たちを誇りに思い、リスペクトしているんだろうね。


「おまえたちは負けていないっ!」


そういう風に聞こえた…気がした。。。



敗れても清々しく、心が突き動かされた瞬間だった。


ある意味、この瞬間が一番熱く、そしてもっとも輝いていた瞬間だったかも・・・。



まったく・・・

最後の最後まで・・・



おまえらっ!羨ましいぜっっっっ!




(つづく)


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この記事へのコメント

orga
2008年07月11日 15:09
余韻が抜けた後もなんとなく忘れがたかった今回のユーロでしたが、shigezooさんの記事を読んでふたたび感動が戻ってきました。クロアチアを応援していたことをさしひいても、この試合は今大会でベスト3に入る試合だったと思っています。ゴール裏の様子も素晴らしかったようですね。
risu
2008年07月11日 20:14
すごいね・・
祖千ン
2008年07月20日 06:02
これ始めたら女釣れすぎwww
いつもテ〃リ嬢に金払ってたのがバカみてぇ。。
だってヤる度に金くれんだもんヽ(´ー`)ノ
ぶっちゃけ風俗は卒業ッス(´ー`)y─┛~~

http://darani9pi.net/raku/lon7cZEG

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